「ERP千里眼」第09回「RPAを活用して既存のERPの課題を解決しませんか?」

こんにちは。ビジネスコンサルタントの吉政創成の吉政でございます。

先日、日商エレクトロニクスにて「RPA(ロボティクス・プロセス・アートメーション)」を題材にしたセミナーを大阪で開催しました。当日は大変多くのお客様にご来場いただき、盛会にて終了いたしました。

ERPの機能を究極まで突き詰めていけば、以上処理を除き、決められたルールで処理されて行くことが望ましく、出来れば人手を介さずに処理が健全に進められていることが良いと思われます。

また、データ入力も他のシステムとEAIで接続され、ERPに対して処理のみならず入力すらも人を介さずに進めていくのが好ましいです。この流れは、人がどうしても介在しなければいけないことを除き、自動処理が進められ、異常値が検出されたときだけ、人が判断するというのがあるべき姿だと思います。

これを実現する可能性を秘めているのがRPAだと考えています。このように書くと、まさに「コンピューターが人の仕事を奪う」ような感じに聞こえるかも知れませんが、これこそがミスのない迅速な処理による、コストパフォーマンスが高い、統合型基幹システムのリアルタイム処理が実現できるため、経営面では恩恵が大きいです。

一方で日本ではERPが普及して久しいです。多くの企業で何らかの業務システムが稼働しており、人とシステムが共同で業務を運営してきています。つまりは、どのように処理をするべきかのノウハウが既にお客様の中に明確化されているので、精度が高いRPAを活用したERPを構築することも可能な段階に入ってきているように思えます。

ただ、現実的には、現場の社員はRPAに自分の業務を引き継ぐような感覚になってしまうかもしれません。「長年の経験が必要なので、自動化は完全にできない」と言い出す社員が出てくるかもしれません。ERPが日本に上陸した当初は実際にこのような発言を良く聞いたものです。ただ、その時も社員の仕事はなくなりませんでした。今回のRPA導入の際も、経験値が高い社員は業務の効率化やそのための業務設計のブラッシュアップの仕事が残るはずですので、実際に仕事はなくならないと思います。ある意味、語弊もありますがクリエイティブな業務が必要になるということだと思います。

業務システムにおいて20年前にERPの波が訪れ、今回はRPA、AIによる波が来ています。是非この波を活用して高品質でパフォーマンスが高いシステムを構築していただければと考えています。

なお、RPAについて、業界トップランナーである鍋野敬一郎氏にコラムを執筆いただいています。興味がある方は、以下もご覧ください。

コラム「ERP再生計画」第7回「次世代ERPがフォーカスするヒトを中心としたAI機能とは」

https://erp-jirei.jp/archives/637

コラム「ERP再生計画」第8回「次世代ERPにAIが組込まれるとどんな効果が期待出来るのか」

https://erp-jirei.jp/archives/647

鍋野敬一郎氏コラム「ERP再生計画」第9回「ユーザー企業はAIとERPをどのように使いこなせば良いのか」

https://erp-jirei.jp/archives/662

 

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