コンテンツインテリジェンスによる、さらに強力なデジタル労働力の提供(RPA海外動向コラム)

こんにちは-。野田貴子です。今回から連載を始めました、このコラムはRPAに関する海外動向で面白そうなコラムを意訳してお届けします。興味がある方はご覧ください。今回もRPAで知られるABBYYのお話です。

コンテンツインテリジェンスによる、さらに強力なデジタル労働力の提供

先日ABBYYは年次のTechnology Summitをラスベガスで開催し、300人以上のパートナー、ユーザー、アナリスト、従業員のみなさんに、当社の収益成長、新製品、ユーザーの成功談、そしてビジョンと戦略に関する見識などの最新情報をお伝えしました。

この中でホットだった話題のひとつはロボットによる業務自動化(RPA)と、(何年も前から知られている)キャプチャがどのように組み込まれるかです。過去数年間、RPAは企業組織の少量の業務から大量の業務にいたるまでを自動化し、採用が広がってきています。ロボットは2つのアプリケーションの間でデータを移動するような、あらゆる種類の構造化された反復作業を自動化することができるため、この採用の広がりは驚くべきことではありません。

ロボット活用という心躍る状況の中で、ユーザーの方々はRPAへの投資をより価値の高いものにするために、構造化が不十分なコンテンツの処理を自動化する方法が必要であることを認識してきました。このような処理では、構造化されていないコンテンツ(デジタル、画像、テキスト)を構造化された実行可能なデータに変換して、ロボットで処理する必要があります。ここで直面している課題は、ロボットがどの種類の文書であるかを判断し、関連するデータを抽出することです。

組織内で仕事を完了させる方法をすべて考えてみてください。財務や会計(請求、発注、受注)、物流(税関申告、配達証明、船荷証券)、金融サービス(住宅ローン、口座開設、取引確認)、保険(保険金請求、保険契約管理、口座開設)などのビジネス的なコンテンツを含む処理から逃れることはできません。

これらの業務を自動化するにはどうすればいいのか。どこから始めるのか。どのようにして優先順位を付けるのか。これらが課題になります。

 コンテンツインテリジェンス戦略から始める

RPAは業務を自動化する可能性を高めつつ、コンテンツを囲っている組織に盾突くすべての非効率な作業を強調しています。また、完全なデジタル化が進む中でも、多くの事業はまだ完全にデジタル化されていないことも強調しています。したがって、企業内のコンテンツの役割を理解することが、業務とユーザーの生産性を改善する上で重要です。

コンテンツインテリジェンスの技術とソリューションは、OCRや機械学習といった技術を用いて非構造化コンテンツを識別し、ロボットが処理できるように意味のある情報に変換することで、既存の障壁を取り除き、組織が次レベルの自動化を達成するのを助けます。

コンテンツインテリジェンスを簡単に説明すると、次のような特徴を持つドキュメントに焦点を当てたAIのことです。

– 画像、文書、テキスト、通信といったコンテンツ中心の業務を簡単に自動化し、分析する
– コンテンツを分析し、学び、より情報に基づいた意思決定を行う
– 機械学習を組み込み、ビジネスプロセスを常に改善し、合理化する
– デジタル化された処理を自動で測定、維持、適応する

これはOCRよりも高度です。高付加価値のコンテンツソリューションを推進するインテリジェンスコンポーネントであり、RPA、BPM、その他の自動化プラットフォームを含むあらゆるデジタル自動化戦略の中核となります。

 ロボットをよりスマートにするための適切なスキルを提供する

現在、ロボットは、スプレッドシートからデータを読み込んでERPシステムに入力するような簡単な作業を実行するように指示されています。人間のようにコンテンツを取り扱える、よりスマートなロボットを構築するためには、次のレベルの自動化に到達するための新しいスキルが必要です。コンテンツインテリジェンスは何千ものドキュメントや画像のバリエーションを自動的に分類し、名前、請求書明細、あるいは運転免許証などのビジネスデータを抽出することにより、ロボットに人間のように考える能力を提供します。このすべては業務のためにロボットにフィードバックされます。

当初、ほとんどの組織は反復的な作業を自動化することに焦点を当てており、段階的に改善していく方法を狭視していました。反復的なビジネスタスクを自動化すれば従業員はより貴重な作業に時間を使うことができますが、真のデジタル化では、コンテンツインテリジェンスとRPAを活用してビジネスプロセスを再推測する必要があります。

現在、ABBYYはUiPathやBlue PrismなどのRPAベンダーと提携し、コンテンツ中心のユースケースの自動化を求める方々に、コンテンツインテリジェンスを提供しています。 ABBYYとRPAは、人間のように視覚を使い、もともとの知識と、抽出したデータに対する洞察を活用したコンテンツ処理の能力をロボットに与えます。

未来には大きなチャンスがある

AI、RPA、コンテンツインテリジェンスなどの技術は、大変革のオートメーションウェーブを加速させています。私たちは、お客様のシステムに接続し、従業員の方々と並行して作業し、より複雑な作業を処理するために別の技術を接続する、新しいデジタル労働力の影響力と方向性をすでに見ています。コンテンツを理解し処理する能力は、この最新のオートメーションウェーブの中核です。データをデジタル化し、分類、抽出、理解する手段がなければ処理は機能停止し、人間がより多くの作業を求められるようになります。

さらに、企業全体で幅広い自動化プロジェクトに取り組んでいる企業は、変化を希望しています。例えばRPAはサイロ的なソリューションのアプローチではなく、むしろ多くのビジネスグループの自動化を推進しています。企業に対し、ビジネスの組織体系や、この新しいロボットエコシステムで技術が連携して機能するための方法を再考してもらっています。技術とアプローチのこの変革の波は、より多くの変化と革新をもたらし続けています。

コンテンツインテリジェンスがみなさんのRPA戦略にどのように適合するかについて知るために、[最新のホワイトペーパーをダウンロードしてください](https://www.abbyy.com/en-us/solutions/content-intelligence-for-rpa/content-intelligence-for-rpa-wp/)。

※本コラムは「http://blog.abbyy.com/every-enterprise-organization-needs-a-content-strategy/」を独自の見解で意訳したものであり、原作者の意図を完全に表したものではありません。予めご了承ください。

資料ダウンロード

このコラムを連載いただいている日商エレクトロニクスでは先駆者としてRPAの自社導入にも取り組んでおり、経営企画部、財務経理部、人事総務部の3部門でRPAをGRANDITE連携で導入し、ROI 590%と770万円のリターンを実現しています。そして成功事例の分析資料も以下のセミナーレポート内で公開しています。興味がある方は是非ダウンロードください。こちらにはガイドライン的なものも書かれています。

【レポート】ERP勉強会 次世代ERPに求められる条件
https://erp-jirei.jp/archives/1059

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