商社ERPトレンド紹介 第8回「製造を担うシステムであるMESとERPの必要性」

こんにちは、穂苅と申します。

日本はものづくりの国と言われてきました。これは今でも変わらずで、多くの製造系企業や熟練の職人が存在します。しかし、人材不足や非効率なことから各国と比較すると遅れてしまっている部分も多くあります。

今回は、この状況を打開するためのMESを説明します。

MESはどんなシステムなのか?

MESは、Manufacturing Execution Systemの略で、日本語だと製造実行システムになります。これは、製造業において使われるシステムで、工場の生産ラインの工程と連携をし、製造工程の把握、管理、作業者への指示や支援を行うものです。生産ラインを成り立たせるためには多くの要素があり、例えばリソース管理、部品管理、工程分析、品質管理、設備管理、製造実行管理などです。つまり、自社の資産を管理し生産効率を向上せるためのシステムです。

このMESは今の時代の製造業には欠かせないシステムとなっています。昔は同一のものを大量に生産することに価値がありました。しかし、ニーズの多様化や製品ライフサイクルの短縮化により、多くの種類を少量ずつ生産するということが一般的になりました。こうなると、生産の柔軟性が求められることになるため、MESが必要になってきたのです。

ERPとMESはどのように使っていけばいいのか?

企業が利用する、基幹システムの中にはERPがあります。これは、Enterprise Resource Planning(企業資源計画)のことで、企業の基幹業務である、会計、人事、生産、物流、販売などを統合して1つのシステム、データベースで統合管理できるものです。

それでは、ERPとMESの関係性はどうなりそうでしょうか。

ERPはMESが担当する部分よりも1つ上位のレイヤーにある情報を扱います。例えば、生産管理や物流管理を考えると、製造の実行は入っていません。MESで取り扱う情報を踏まえてERPで扱う情報が整い、企業としてシステムを活用できてくるのです。

最後に

今回は、MESが製造業にとって重要であり、ERPと掛け合わせて利用していくことが望ましいということをお伝えしてきました。

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