商社ERPトレンド紹介 第6回「日本でERPがなかなか進まないのは、グロースハックの視点がないから?」

こんにちは、穂苅と申します。

ERPと聞いて、日本ではあまり使われていないシステムだろうと思っている方もいるかもしれません。キーマンズネットがERPの利用状況に関するアンケートを行いました。2023年7月〜8月のアンケートですがその結果、「ERPを利用中」と回答した企業が43.1%、「導入予定」と回答した企業が10.1%となりました。しかし、100名以下の企業では1割未満の利用率という状況でした。

一定規模以上の企業では半数弱での利用がされておりますが、中小規模の企業の場合は極端に利用率が下がるという結果です。

参考: ERPの利用状況に関するアンケート(2023年) – キーマンズネット

日本ではERPは合わない?

企業の競争力をつけていくためには、ERPの活用はとても意味があります。そもそもERP(Enterprise Resource Planning)は、統合基幹情報システムなどと言われますが、企業の会計管理システム、販売管理システム、在庫管理システム、生産管理システム、人事管理システムといった、基幹となる複数のシステムを統合したシステムのことです。統合というのがポイントで、サプライチェーンを考えると、すべての工程はつながっています。つまり、それぞれのシステムをばらばらで管理をしているとその分効率が悪く、効果が薄くなってしまうのです。販売と在庫の情報は連携されていないと意味がないことを考えるとわかりやすいのではないでしょうか。

しかし、ERPという考え方やシステムは、ドイツのSAP社が1973年に世界で初めてERPをリリースしたところから始まるため、歴史的に日本に輸入されてきました。そういった背景もあり、日本ではERPは合わないのではないか、という考えを持っている方もいるのではないでしょうか。

しかし、これは考え方の違いによるものだと考えています。

グロースハックでERPを導入活用するサイクルを回す

海外では、日本に比べてプロジェクトの実施が速い傾向にあります。というのも、既存のやり方に固執せず、システムを取り入れ、運用しながら軌道修正していくというスタイルのためです。

その際の考え方がグロースハックです。これは、早く使い始めてフィードバックを得ながら改善を行っていくという考え方です。日本では、新しいシステムに関して、ほぼ完璧な形にならないとユーザーが利用を開始しないという傾向にあるようですが、これでは遅いですし結果として成果も出ないのです。

ただ、ここで注意点としては、海外製のERPはやはり海外の商習慣を取り入れた作りになっていることです。それであれば、日本企業として純国産のERPを見てみるのもおすすめです。グロースハックの視点を持って、既存の課題を解消するために早めに動いていきましょう。

最後に

今回は、グロースハックという考え方がERPにとって、重要であるということをお伝えしてきました。

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