ERPもEDIも導入がうまくいかないことがある?自社ビジネスの全体を把握する重要性とは

企業の基幹システムを見ていると、本当に多くの役割を担っていることが改めてわかります。ERP(Enterprise Resources Planning)システムを導入している企業では社内業務の整理ができているうえでシステム利用をしている場合もある思いますが、経営の基本資源である「ヒト・モノ・カネ・情報」を把握し適切に分配、活用する計画はとても重要です。

EDIとは?

EDIは、Electronic Data Interchangeのことで、電子データ交換を表します。企業間での契約書や受発注などの商取引の電子データを、通信回線を通じてやり取りするという仕組みです。従来商取引のデータを作成し他社に共有する際、直接紙ベースでやり取りをするか、メールや郵送を使うことが多かったですが、実はこれには問題がありました。

まず、手作業が多いため人的ミスが発生しやすいことです。更に、書類の作成や発送、人件費など余分なコストも発生してしまうため、業務非効率化の一因でした。

EDIを利用すると、自社がデータで作成した書類等が専用回線やインターネットを通じてすぐに取引先に共有することができます。更にこの仕組みによりデータの一元管理も可能になります。

更に、Web-EDIというものもあります。これは、企業間での商取引業務をWeb=各自のPCのブラウザ上で行う事ができる仕組みです。SaaSサービスのようなイメージでEDIを利用するということです。大きなメリットとしては、導入の容易さです。PCとインターネット環境があれば導入ができ、比較的低コストで利用が可能です。

Web-EDIの注意点としては、標準化がされていないという点です。そのため、企業ごとにEDIシステムの仕様を確認して、必要に応じてカスタマイズを行い運用をしていく必要があります。

ERPシステムとEDIには、ビジネス全体の把握が重要

ERPシステムを構築する際にも、このEDIの観点は必要になります。主にはEDIで外部からの取引データをERP上に連携するという際に使われます。EDIは接続する取引先の数だけテストや実装が入るため、プロジェクトのスケジュールや工数にも影響が出る部分ですので、ERPを検討する際には切っても切り離せない要素といえます。

ここでわかるように、ERPやEDIには自社のビジネス全体を把握して、適切な業務整理の上でシステムに落とし込んでいくことが必要となります。

DXという観点からも、業務のシステム化、手作業や属人化を排除する仕組みを作る場合には、EDIを知っておきましょう。

最後に

今回は、EDIという、商取引の電子データのやり取りをするための仕組みについて取り上げてきました。ERP検討をする中では、自社のビジネスや商流などの全体像を知って検討をする必要があります。EDIは卸や商社ででもよく使われる仕組みです。

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