今月の用語解説「 デジタルツイン」

今月もGRANDITやクラウドERPをご検討の皆様にERP関連の用語解説をいたします。参考になれば幸いです。

AIやIoTといった、社会実装されて普及してからまだ比較的日が浅いテクノロジーが多くあります。これらから企業の業務効率化などの観点でDX化が行われていますが、多くの分野では収集したデータをどのように使っていくのかが重要となっています。

今回は、これからの注目テクノロジーである「デジタルツイン」について解説していきます。

デジタルツインとは

デジタルツインとは、IoTなどインターネットに接続した機器等を使い、現実世界の情報をデータとして取得し、それを使ってサイバー空間内に現実世界の環境をあたかも双子のように再現させるテクノロジーのことをいいます。

もともとは、2002年にアメリカのミシガン大学のマイケル・グリーブス氏によって提唱された考え方で、現実世界から取得した情報をもとにサイバー空間の方で分析やシミュレーションを行い、それを現実世界にフィードバックするというサイクルを回していくようなイメージです。

現実世界のリアルな情報をもとにしてサイバー空間でシミュレーションができるため、精度高く現実世界での業務効率化の道筋を導き出すことができるようになります。例えば、製造品などのメンテナンスの効率化や設計した内容をサイバー空間上でシミュレーションして現実世界で実装することでプロトタイプの制作を行う必要がなくなるなどです。

今や、IoTやセンサーなどあらゆる機器で情報が取得でき、クラウド上で管理することができます。また、分析についてはAIを活用する事も可能なため、時代にマッチした方法といえます。

(参考)デジタルツインって何? 総務省

デジタルツインのメリット

デジタルツインのメリットとしては下記があります。

  • 業務の効率化
  • サービス品質の向上
  • 試作の削減によるコスト最適化

業務の効率化

業務の際に、サイバー空間でシミュレーションしたものから効果的な方法を把握した上で業務を行うことで、無駄な業務や作業を効率化することができるようになります。

サービス品質の向上

サイバー空間上でトライアンドエラーを行うことで導き出した答えや方向性をサービス提供に活かすことで、トラブルの少ない製品製造やサービスの提供を行うことができるようになります。

試作の削減によるコスト最適化

特に製造業において、実際の製造の前には多くの試作を行い最適なものを製造し提供する流れがありました。しかし、それがサイバー空間で試作を行うことで、ヒト・モノ・カネのコスト自体が最適化できるようになります。

最後に

今回は、デジタルツインについての解説をしてきました。

大量のデータが取得でき、それを分析・活用することができる今、デジタルツインの動きはますます活性化してくるでしょう。ぜひ抑えておきましょう。

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