今月の用語解説「 AI TRiSM 」

今月もGRANDITやクラウドERPをご検討の皆様にERP関連の用語解説をいたします。参考になれば幸いです。

業務にAIを活用するという動きはここ数年でとても増えました。しかしまだまだ部分的で、日々新しい活用が進んでいる状況といえます。

今回は、2023年の戦略テクノロジートレンドにもなった「AI TRiSM」について解説していきます。

AI TRiSM とは

AI TRiSMとは、 AI Trust, Risk and Security Management の頭文字を取った言葉です。AIの利用に付随するセキュリティやプライバシー、倫理といったリスクに対応して、AIの信頼を高めるべき取り組みのことをいいます。

もともと、2022年にガートナー社が発表した2023年の戦略的テクノロジのトップ・トレンドで認知が広がりました。このトレンドの中では、大きく3つのカテゴリが示されており、それぞれ「最適化する」「拡張する」「開拓する」となります。その中でも AI TRiSMは「最適化する」に位置するトレンドになります。

Gartner Digital Marketsが運営するSaaS / ソフトウェア製品の比較プラットフォーム、キャプテラでは AI TRiSMを4つの柱として説明しています。

  • 説明可能性
  • ModelOps
  • AIアプリケーションセキュリティ
  • プライバシー

例えば、 AIに対するあらゆるリスクを想定した対策や運用の見直し、AIが収集分析した情報に対するプライバシー侵害リスクの把握、AIのセキュリティ対策などがあります。

サイバーセキュリティに対する対策は現在多くの企業でかなり高い優先度で実施されていますが、AIにおけるリスク対策はまだまだ実施できていない企業が多くあります。同じくガートナーのアメリカ・ヨーロッパで実施した調査では、AIのプライバシー侵害やセキュリティインシデントを経験した事がある組織は41%もいることが分かりました。

これから、企業のAI活用は必ず進んできます。その中で様々な問題もでてくるはずですが、 AI TRiSMの観点によって、事業目標の達成度やユーザー需要度の大幅向上につながることが予想されています。

最後に

今回は、 AI TRiSMについての解説をしてきました。AIというまだ一般に使われる様になって間もないテクノロジーについての用語のため、イメージがつきづらいところもあったと思います。しかし、AI活用における企業のビジネスへのインパクトが高まってくれば来るほど確実に必要になってくるものですので、抑えておきましょう。

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〜以下、プロフィール〜

南波真之(なんばさねゆき)

新卒でWordPressのトップ企業に入社し営業、マーケティング、ディレクションを経験、その後SaaSサービスを開発、提供する会社にてパートナーセールスを行いながらWeb、営業、マーケティング、SaaSなどの情報発信を続けている。

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