今月の用語解説「ハイパーオートメーション 」

今月もGRANDITやクラウドERPをご検討の皆様にERP関連の用語解説をいたします。参考になれば幸いです。

企業における業務は、多くのシステム活用が不可欠です。それぞれのシステムを組み合わせることで私達は業務を効率的に行っています。

RPAという言葉はよく知られた言葉になりましたが、今回は「ハイパーオートメーション」について解説していきます。

ハイパーオートメーションとは

ハイパーオートメーションとは、機械学習、人工知能(AI)、iPaaS、自然言語処理、RPAといった技術を組み合わせて業務を自動化する手段のことをいいます。

ちなみにRPA( Robotic Process Automation)は、従来人間が対応していた作業をシステムに自動化させるための取り組みのことです。業務において、リスト作成やデータ更新のような同じ作業を行う場合はシステムを利用したほうが低コストでミスもないため、適しています。

ハイパーオートメーションは、このRPAをより広く捉えて、作業ではなく業務全体を自動化していく手段となります。そのため、RPA、AI、機械学習、その他システムといったように様々なものを組み合わせて実現させます。

この「ハイパーオートメーション」ですが、ガートナー社が毎年発表している「戦略的テクノロジのトップ・トレンド」において2020年〜2022年の3年間連続ランクインをしており、現在社会に浸透してきている考え方です。

ハイパーオートメーションのメリット

ハイパーオートメーションには多くのメリットがあります。具体的に見ていきます。

業務レベルでの大規模な効率化

ハイパーオートメーションが実現してくると、24時間365日いつでもシステムが稼働し業務を行います。決まったことをミスなく処理していくため、人的コストを掛けずに期待した成果、効率化が実現します。

また、AIや自然言語処理など最新の技術を使うことで、自動化できる範囲が一気に広がっていきます。音声や動画などからも自動化ができるようになる未来も遠くありません。また、今まで把握できていなかったプロセスなども見てくるとより効果的なハイパーオートメーションになります。

人間しかできない業務に投資を集約

自動化できる部分はハイパーオートメーション化してしまうことで、人間は煩雑な業務に時間を取られることなく、頭を使った創造的な仕事にフォーカスできます。システムが弱いところは人間が専念して対応し、必要に応じてオートメーションに落とし込んでいくような循環が作れると組織がさらに強くなります。

ハイパーオートメーションのデメリット

一方でハイパーオートメーションにはデメリットもあります。

大規模な業務変革の必要性

業務自体を正確に把握してハイパーオートメーションを実現する必要があるため、全体での業務プロセスの見直しが必要になります。業務を超えて組織の変革も必要になるケースが多いため、それなりに負荷がかかってきます。

コスト

ハイパーオートメーションのために業務の整理をした上で、ツールの見直しや連携を行うことになります。時間的、金銭的なコストがある程度かかってしまうこともデメリットの1つと言えます。

最後に

今回は、ハイパーオートメーションについての解説をしてきました。従来の作業の自動化ではなく、業務全体の自動化を行うために、AIなどの技術活用や会社組織自体の変革まで必要であること、投資をする価値がありつつデメリットも存在することを説明しました。

複数の業務プロセスを見ながらオートメーションを考える必要があるため、全体的なシステムとしてERPを利用しながら実現していくことが一般的です。

日商エレクトロニクスはIT技術で企業の課題を解消していく「専門家」です。特にGRANDITやクラウドERPをご検討の商社やIT系の企業の皆様で、業務や基幹システムに関しての課題や興味がある方には、以下のページをご覧いただきたいです。各ソリューションのページや事例紹介のページ、オンラインセミナーでは当社のノウハウや参考例を共有できます。興味がある方は是非以下のお知らせをご覧ください。

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〜以下、プロフィール〜

南波真之(なんばさねゆき)

新卒でWordPressのトップ企業に入社し営業、マーケティング、ディレクションを経験、その後SaaSサービスを開発、提供する会社にてパートナーセールスを行いながらWeb、営業、マーケティング、SaaSなどの情報発信を続けている。

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