今月の用語解説「 CoE (センター・オブ・エクセレンス)」

今月もGRANDITやクラウドERPをご検討の皆様にERP関連の用語解説をいたします。参考になれば幸いです。

ERPのように、様々な業務や情報を一元化する場合、企業規模が大きければ大きいほど社内の多くの部門関係者との連携が必要不可欠です。単純に、自社で抱えている課題からERPの推進を行ったからといってERPのプロジェクトが成功するとは限りません。

重要なポイントは、社内のチーム体制です。そこで今回はCoEについて解説いたします。

CoE(センター・オブ・エクセレンス)とは

CoEとは、目的や目標を達成するために社内・組織内の必要な人材やノウハウ、設備などのリソースを1つに集める事をいいます。集まったリソースを中核部門や拠点として、プロジェクトを推進していくために組織します。CoEによって、同一組織内であっても部門間などで利害関係が異なるケースの解消や問題解決を行うための効果的な動きができるようになります。

ERPなど業務変革のためにツールや仕組みを変える際には、CoEが存在しないと上手く進まないのはイメージがしやすいのではないでしょうか。

理想は、このCoEを起点として以下のような動きを取ります。

  • 社内の情報や知見を集める動き
  • 経営的に全社レベルでの企画を立案推進
  • 横断的な業務プロセスの構築
  • 組織内のイノベーション推進

CoEのメリット

CoEが何か、分かったところで次はCoEのメリットについて説明します。

まずは、組織を横串で把握し動かすことができるため、社内の部門間連携が促進されます。部分最適ではなく、全体最適を目指した動きが取れ、更に部門間での情報共有もスムーズになることが期待されます。

次に、解決すべき課題に対しての効率的な動きが組織内で取れるというのもメリットです。共通の目的を持つ選ばれた人のリソースが集まるため、集中的に課題に取り組み解決策を見つけて対応することが可能となります。

このように、CoEのメリットは多く存在します。

CoEのデメリット

一方で、CoEのデメリットも考えてみます。

それはCoEメンバーの負荷が上がることです。一般的には、CoEのメンバーは通常業務に加えてCoEの動きをすることになるため、身体的、精神的な負荷が上がってしまう事が考えられます。

そのため、上手く機能しない場合には負荷だけが増えて本来の目的である横断的な動きがしづらくなることもあるため注意が必要です。

ERPプロジェクトなどでのCoEの役割

ERPなどを使い業務プロセスの変革を行う場合、組織のベストプラクティスといった知識を集約し、横断的に判断して適切な答えを導き出すことが求められます。

それによって、最終的な全社規模の目的を見失わずに全体を考慮した仕組みや設計ができるようになります。このようにCoEの役割として求められている動きはプロジェクトで必須になってきます。

更に標準化のガイドライン策定やプロジェクトロードマップの策定も行うことで、ある程度の期間のプロジェクトであっても見失わずに進行することもCoEに求められている部分と言えます。

最後に

今回は、 CoE(センター・オブ・エクセレンス)について解説してきました。

CoEは、ERPなどのような部門横断の全社的なプロジェクトを推進するためには必要不可欠なチームです。メリットやデメリットを考慮した上で、自社にとって最適なCoEを作っていくことが重要となります。

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〜以下、プロフィール〜

南波真之(なんばさねゆき)

新卒でWordPressのトップ企業に入社し営業、マーケティング、ディレクションを経験、その後SaaSサービスを開発、提供する会社にてパートナーセールスを行いながらWeb、営業、マーケティング、SaaSなどの情報発信を続けている。

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