今月の用語解説「 2層ERP 」

ERP(Enterprise Resource Planning, 企業資源計画)は今やよく知られた言葉になりました。いわゆる統合された基幹業務システムのことで、統合とあるように、「会計」「人事」「生産」「物流」「販売」といった各種業務を統合することで効率化を図るという考え方です。

今回は、そんなERPの新しい考え方である2層ERPについて解説していきます。

2層ERPとは

ERPについては先程説明しましたが、企業における各業務はオペレーション上分かれています。しかし本来は全てが情報としてつながっているものです。従来、これらのつながりが取れていない状態では、二重記載や人的ミスの発生など効率的な運用が取れていませんでした。そこで、ERPによって各業務をつなぐための統合した情報管理をすることで、様々情報から現状の把握や経営判断などもしやすくなったと言えます。

そして、今ではオンプレミス型のERPシステムが主流だったところからクラウド型のERPシステムのシェアがどんどん伸びてきています。

ここで、2層ERPの話に移りますが2層ERPとは、ERPシステムを2段階で導入するような形態のことです。コアのERPとサブのERPを組み合わせて2階層にします。

主にグローバル企業や全国展開の企業では、様々なビジネスを行っているケースが多いです。そのビジネスごとに商習慣や売上を立てるための方法、管理の仕方などが異なる場合、1つのERPでは対応ができない事象が生じてきます。本社機能と支店、支店機能が同じ仕組みを使って統合運用ができるか、という観点です。

こういった課題を解消するために、2層ERPが生まれました。親会社が管理するのがコアERP、支店や支社、グループ会社などでは個別にERPを導入しサブERPとします。そして、このコアERPとサブERPを連携することで最適な統合管理をしながら情報を集約することが可能になります。

特に最近はクラウドERPが普及してきたことにより、初期コストを下げて手軽に利用を開始できるようになりました。サブERPとして比較的ライトに利用しやすい環境が整ってきたことも2層ERPが普及してきている理由と言えます。

この2層ERPを利用することで、コアERPによってリアルタイムにデータの一元化ができること、サブERPによって各グループ企業や支店など、異なる状況の拠点にもそれぞれ最適化ができるようになりました。

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