DXは単純なデジタル化と考えてはいけない。コロナ禍による外圧があるこの時期こそ変革を。その変革の基本的な考え方とは。

DX、デジタルトランスファーは単純なバズワードである、成功事例が日本では生まれないなど、いろいろな意見がネットには出てきている。一方でDXを推進しようということでデータ化を進めている企業も多い。データ化を進めること自体はそれはそれでいいのだが、データ化することがDXではなく、データ化をただ実施するだけでは、メリットが少なく、形だけのDXプロジェクトになってしまうと思う。そんな状況がもし様々な企業で散見されていたとすれば、DXは単なるバズワードといわれても仕方がない。

そもそもDXはデジタル化をトリガーにしたイノベーションであると考えているので、イノベーションが起きないDXはDXではない。ただ、イノベーションと一言で言ってもなかなか難しいのである。このコラムでは、そのイノベーションを考えるヒントを少しご紹介したいと思う。そもそもイノベーションは複雑な戦略や設計上に成り立っているものではないと思う。そういう複雑なプロセスを経たイノベーションがあるとしてもそのプロジェクト過程で何らかの市場変動や外圧によって実現せずに形が変わってしまうように思えるのだ。そもそも成功するイノベーションはシンプルで効果が見えやすいものであると思う。

例えば、DXの成功例として挙げられる、Facebookや楽天、Aribabaなどもいたってシンプルなビジネスモデルである。Facebookはコンテンツを持たないのに世界最大級のコンテンツサービスを提供しているし、楽天もAribabaも在庫を持たないのに業界トップクラスの小売業になっている。彼らのビジネスはいたってシンプルだが、デジタルがあるが故に成り立っているビジネスである。

つまり、ビジネスを展開している環境を物理からデジタル(仮想)に置き換えて、究極に効率的なビジネスモデルを編み出して成功したという感じである。(楽天やAribabaなどは売り手と買い手を自社モール上で在庫を持たずにデジタルマッチングさせているという究極に効率化された流通商売といえるかもしれない)この商売の場所を変えて、その新しい場所でビジネスを効率的に実施するということがイノベーションの考え方の一つだと思う。

今回のコロナ禍の飲食業もそうだったと思う。コロナ禍により、お店での商売に制限がかかったので、自宅で飲食できる環境に目を付けたビジネスに進出し、活路を見出そうとしているお店が多いと思う。これもイノベーションであると思う。

こういう場所替え、環境替えのビジネスは本当にイノベーションしやすいので、DXを検討されるうえでのヒントにされるとよいと思う。

さて、話をデジタルのほうに戻す。多くの方が気が付いているとは思うが、ここで敢えて言いたいことがある。それは、イノベーションの前にデータ化をするのは本末転倒の場合があるということだ。

私は企業におけるデータの設計の仕様はあとから変更するのが難しいと思っている。ERPを導入する際にもDBにどのようにデータを持たせるかというのがとても重要だと思うのだが、それと同じである。一度データ設計をしERPを運用した後で、データ設計を根本から変えるのは結構大変なのだ。

そういう意味では、DXが流行っているからとりあえず、データ化してみようというのは、何もしないよりましかもしれないが、あまりお勧めしない。やはりデジタル化をする前に、何を実現しようとしているのかを明確にしたうえで、その結果のデータ設計を行うべきだと思う。ただ、このように書いてみたが、実際にイノベーションの企画を立てるのはかなり大変である。そうそう良い案が出ないこともある。

もし、何らかの変革が必要な場合でいい案が出ない場合は、外部の知恵を活用することを強くお勧めする。同じメンバーでうんうん考えてもなかなか活路は見えないことが多い。いたずらに時間がたつばかりのこともある。

そこでお勧めしたいのが、このコラムを掲載いただいている日商エレクトロニクスのようなシステムと業務の両方を理解している会社に相談することである。理由は課題とITでの解決方法をよく知っているからである。日商エレクトロニクスは特に商社、IT会社の業務と基幹システム、ベストプラクティスに精通しているので面白い提案をもらえるはずだ。興味がある方は、以下のERPソリューションのページをご覧の上、一度お問い合わせしてみてはどうだろうか。

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