RPAの国内シェアを見たアフターコロナのあるべき活用方法を考える

現時点で公開されているRPAのシェアはIDCが2019年10月に発表した「国内RPAソフトウェア市場シェア」である。この資料によると国内のRPAのシェアは以下のとおりである。

国内RPAソフトウェア市場 ベンダー別売上額シェア実績

シェアの順はNTTデータ、2位がUiPath、3位が富士通、4位がAutomation Anywhere、5位がBlue Prismである。多くの方がご存じのとおりであるが、RPAと一言に言っても用途によって使い分けるべきなので、用途の幅が広い方がシェアが高くなりがちではある。つまり、シェアはRPA自体の性能や機能、品質に直接的に影響しているわけではないということだ。

ちなみにこの調査データは新型コロナウイルスが普及する前の調査である。アフターコロナの時代はどのように変わるだろうか。素人的な発言になってしまうが、アフターコロナは別世界のようだと思う。よくない表現ではあるが、何かの改革が起こってしまったようだ。多くの社員の活動に制限が加えられて、市場も鈍化している状態で業績を維持もしくは少しでも伸ばさなければいけない状態であった。別の言い方をすれば新型コロナウイルスによって、企業は省力で高い効果を上げる組織運営を強いられたのだ。この状態はまだ続くと考えられている。

この状況が長く続けば、企業の中では常態化していく。そして経営陣はこの省力化した状況で業績を伸ばすべく、無駄なことはやめて、高価が高いものを伸ばすようにより一層舵を切るはずだ。すでに成功し始めている会社は、そのようにしている。アフターコロナの時代は少ないパワーで効率的に業績を伸ばせることと、無駄をなくした筋肉質な組織体制により、フットワークと柔軟性も増している。これがアフターコロナの成功企業のイメージだと思う。

さて、RPAの活用の場だが、前述を是とするならば、Excelの置き換えや、紙を単純にPDFに置き換えて処理するようなRPAではなく、スリムな業務フローを補助するAIによる業務判断ができるシステムとしてRPAは活用されて区はずだ。そうなった場合、どのようなRPAがシェアを伸ばすだろうか。

私は、ERPとシームレスに稼働できるAIや機械学習を実装したRPAが伸びると予想している。そういう意味では、今は5位であるBlue Prismを注目している。

またこのコラムを掲載いただいている日商エレクトロニクスでは「デジタルレイバー for GRANDIT」というERP+RPAのパッケージを発表した。

日商エレクトロニクスはこのパッケージの導入により業務効率を50%改善することを目標としている。興味がある方は以下をご覧ください。


 [吉政1]https://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prJPJ45572319

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