コラム

サブスクリプション(GRANDIT 高橋昇氏の「レガシーERP」からの脱却第14回)

■サブスクリプションの意味

最近はテレビのCMでも耳にすることが多くなってきたので皆さんも「サブスクリプション」という言葉を一度は聞いたことがあると思います。サブスクリプションとは定額課金という意味で様々なモノやサービスを一定期間利用できる権利を購入するというビジネスモデルです。

元々は新聞や雑誌などの定期購読でお馴染みですが、最近では「動画配信」「雑誌」「ファッション」「自動車」、など様々なサービスが利用できるようになりました。

一方、以前は似たような形態で「リース」があると思いますがどこが違うのでしょうか?
「リース」は長期間に渡り商品を貸し出すサービスのことをいいます。「サブスクリプション」との違いでいうと、商品を選ぶことが出来ることと、途中解約が出来ないことの2点です。

  • 借りたい商品を借りる側が選ぶことが出来る。

リースの場合は、借りる側が借りたい商品を選び、リース会社が代わりに商品を購入し貸し出し。借りる側はリース料を支払うことで、その商品を利用することが出来ます。「サブスクリプション」の場合、基本的に借りられる商品やサービスが決まっているので、その中から商品を選択し利用することになります。

  • 契約が長期間に渡り、途中解約が出来ない。(違約金が発生)。
    上記①の通り、リース会社は借りる側に代わって商品の代金を回収する必要があるので、回収するまでの契約期間が予め定められています。基本的に途中解約はできず、解約する場合には「違約金」などが発生します。「サブスクリプション」の場合は、提供者が設定した費用を利用する期間だけ支払えばいいので、商品やサービスが不要になったタイミングで費用は発生しなくなります。

■サブスクリプション普及の背景

このように「サブスクリプション」が急速に普及してきているのは何故でしょう?その理由の1つは人の価値観が「所有から利用」へと大きく変化してきているからだと言われています。

少し古い話ですが、高度成長期には国民の所得も増え、個人消費も拡大。「テレビ、冷蔵庫、洗濯機 」 が三種の神器として消費ブームを巻き起こしたり、「マイカーとして車を所有する」ことが新しいライフスタイルとして世の中に受け入れられることで国内需要も拡大し、経済成長をけん引してきました。

一方、近年は経済成長率の低下に伴い、モノを所有することへの価値が低下。より効率的にモノやサービスを利用できることのメリットが認知されていくとともに、サブスクリプションサービスの利用が拡大しているといわれています。

加えてITの進化が「サブスクリプション」の普及を後押ししている面もあります。従来の新聞・雑誌・映画などがデジタルコンテンツ化されたり、IoTにより様々な機器からリアルタイムで情報を得られるようになったりすることで、従来のモノを売るだけではなく、サービスとして提供しやすくなったことが新たなビジネス拡大を考える企業の後押しをしているといえます。

【販売型ビジネスとサブスクリプション型ビジネスの違い】

  販売型ビジネス サブスクリプション型 ビジネス
販売方法 一括購入 利用量に応じて課金
売上拡大の手段 販売数の増加 継続的な利用
製品の機能 購入後は固定 継続的にアップグレード
主な差別化要因 機能、品質、コスト 所有から利用

上記のように、サブスクリプションの導入は顧客側と企業側の両方にメリットがあり、今後は多くの企業がサブスクリプション・ビジネスへの参入を検討すると考えられています。

■GRANDITの取り組み

このような中、GRANDITもサブスクリプション型のライセンス提供を開始しました。従来型のライセンスを購入する『オンプレミス型』と、利用モジュール、従業員数の変動に応じてライセンス利用料の見直しができる『サブスクリプション型』から選択が可能になり、自社のIT戦略に合わせたERP導入をご支援しています。また、弊社がサポートするクラウド環境(Azure、AWS)併せてご利用いただけます。


高橋 昇 プロフィール
GRANDIT株式会社 マーケティング室 室長

1985年 総合商社系情報システム会社(現インフォコム株式会社)へ入社。商社向けシステム開発部門に所属し、繊維・化学品・食品関係などのシステム開発やC/S・WEBシステム、ミドルウェアなどのアーキテクチャー選定・導入を担当。2003年10月 インフォベック株式会社(現GRANDIT株式会社)にて、次世代ERPコンソーシアムによるERP「GRANDIT」の開発に立ち上げ当初より参画。パートナー営業・製品開発の責任者としてERPシステムの提案活動・導入支援に従事。2018年よりマーケティング室 室長として、営業・製品開発をあわせたマーケティング施策の企画立案とプロモーション全般の責任者を担当。 GRANDIT公式サイトはこちら

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