コラム「ERP千里眼」第一回「本来的に投資対効果が高いERPとは」

皆さん、はじめまして。

双日システムズのGRANDITビジネスをマーケティング支援している吉政創成株式会社の吉政と申します。
7年前にビジネスコンサルタントとして起業しましたが、サラリーマン時代は、ノベル、SAP、ターボリナックス、インフォテリアなどの会社でマーケティングや事業責任者をしていました。

ERPは実に20年ぶりくらいに携わります。当時、市場ではSAP R/3が注目を集め、大手企業の大半が注目し、導入を検討した時期でした。「アジャイル経営」「見える化」といったキーワードでビジネスをしていました。

「SAP R/3を導入すれば業務がリアルタイムに処理され、迅速な経営が実現でき、末端まで含めてすべて見えるようになる」という触れ込みで、多くの企業に導入いただきました。

ご存知の方も多いのですが、当時は日本市場ではSAP R/3はアドオンを多く開発され、日本独自の商習慣や業務にカスタマイズされたSAP R/3が多く導入されて行きました。

結果的に導入費用は大きく膨れ上がり、SAP R/3のバージョンアップのたびにアドオンの修正料金が発生するため、ランニングコストも大きくなりました。そして、SAP R/3の最大の特長である業務ロジックはカスタマイズされ、その良さが消えていきました。

それでもSAP R/3は世界シェア、国内シェア1位のERPであったことや、周りも導入しているからということもあり、その後もカスタマイズされたSAP R/3が導入され続けていきました。

でも、当時から現場の方々は気が付いていたはずです。

「ソフトウェアはなるべくカスタマイズしないほうが投資対効果は高くなる」

「標準機能やアドオン機能で自社業務にあったソフトウェアを選ぶべきだった」

日本と海外の商習慣や業務のやり方はかなり違いますよね。そう考えれば、国産で良いERPがあれば、国産のERPを選んだほうが、より自社の業務に合ったERPを選びやすく、結果的にカスタマイズも減り、初期導入コストとランニングコストが減り、投資対効果が高いERPの導入ができるようになるはずです。そして、業界向けのERPがあればなおさら、その期待感は高まるはずです。

今私が述べたロジックは20年前のERP市場でもほとんどのお客様が理解していたはずなのですが、それでも海外製のSAP R/3が多く導入されていました。

その理由はソフトウェアとしての出来がSAP R/3のほうが良かったからだと思います。
考えてみれば当たり前で、世界の市場で得た利潤を開発投資に回しているSAP R/3が日本という小さな市場で、1社で頑張っている国産ERPメーカーが開発投資額でかなうわけがありません。
それが20年前、国産のERPベンダーがSAP R/3に勝てなかった理由だと思います。

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