商社ERPトレンド紹介 第24回「ユニファイドビリングとERP」

こんにちは、穂苅智哉と申します。

多くの人が仕事をしている「会社」や「組織」という場所では、日々多くの決済がされています。外部のサービスや商品を購入し、自社のサービスや商品を販売して企業成長を行っているわけですが、想像するよりも遥かに多くの決済・請求が行われることになります。例えば、自社が複数のサービスを提供している会社で、顧客に対してそれぞれ別々に請求書を発行していると想像すると、かなりの手間とコストになります。

そこで今回は、「ユニファイドビリング」について取り上げていきます。

ユニファイドビリングとは?

ユニファイドビリング(Unified Billing)は、訳すと「統合請求」ですが、複数のサービスや商品に関する請求(決済)を1つにまとめて管理・発行する仕組みのことをいいます。これによって、顧客の満足度向上と企業側の管理効率化を行うことが出来ます。

代表的な例として有名なのが、NTTグループの例です。かなり企業体が大きく固定電話、・携帯電話・インターネット回線など様々なサービスがある中で請求業務自体をNTTファイナンスに統合しました。これによって、利用者側も1つの請求で全て済むことになりますし、NTT側もサービス毎になっていた請求業務を1つに集約し効率化出来たということになります。

自分の周りを見渡すと、意外とユニファイドビリングがされているという気付きがあるかもしれません。

ユニファイドビリングの基盤としてERPを活用する

そんなユニファイドビリングですが、NTTグループほどの企業規模でなくとも、サービスや商品毎の請求業務が煩雑になっている企業は多くあります。そのため、この考え方は多くの企業においても実現していくべきなのではないかと思っています。

ERPシステムは企業における統合された基幹システムのことをいいます。例えば基幹業務である会計、人事、生産、物流、販売などを効率的に管理し、状況を可視化することで迅速な経営判断ができるようになるというものです。

ユニファイドビリングにすると、売上データや請求データが1つに集約されていきます。これはERPの考え方に近く、基幹業務を1つに統合管理していくことに繋がります。当然、ERP側で様々な請求処理への対応等が必要になりますのでERPを活用する場合も要件定義や実際の検証が重要となります。しかし、最終的に企業の基幹業務を統合的に管理し、経営判断に活かしていくという部分がより強化されていくため、ユニファイドビリングの基盤としてERPを活用していくことは大事な観点と言えます。

最後に

今回は、ユニファイドビリングとERPについて取り上げてきました。

この記事を掲載している双日テックイノベーションはIT技術で企業の課題を解消していく「専門家」です。特にGRANDITやクラウドERPをご検討の商社やIT系の企業の皆様で、業務や基幹システムに関しての課題や興味がある方には、以下のページをご覧いただきたいです。

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〜以下、プロフィール〜

穂苅 智哉(ほかり ともや)

新卒でWordPressのトップ企業に入社し、WordPressを使ったWebサイト構築や、高速化ソリューションを導入したサーバーのマネージドサービスの営業として活動。その後、ディレクション、マーケティングを経験。その後SaaSサービスを開発、提供するグローバル企業にて、パートナー企業とともにビジネスを拡大していくための支援を担当。現在はWordPressやマネージドサービスを主軸とする企業にて、マーケティング業務全般を担当している。普段の仕事を行いながらWeb、営業、マーケティング、テクノロジーなどの情報発信も続けている。

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