商社ERPトレンド紹介 第32回「ERPのリプレイス検討が3割。2025年の崖を乗り越えるための企業の対処法とは?」

こんにちは、穂苅智哉と申します。

ERPを導入している企業が増えてきています。これは、不確実で予測が難しい今のビジネス環境で適切な情報管理と経営判断をしていくためですが、現実を見るとERPのリプレイス検討が3割もいるという調査もあります。

そもそも、「ERPを使っていく際の問題」とはどこなのでしょうか。そして2025年の崖を乗り越えるためにどうしたらいいのでしょうか。

ERPのリプレイス検討は3割に登る

キーマンズネットが「ERPの利用状況に関するアンケート」(※1)を実施し、その結果を発表しました。これは、2025年4月11日〜25日の期間で173件の回答をもとにしています。

結果を見ると、まず、ERP導入企業の満足度が47%であることがわかります。導入企業の半数以上が満足していないということです。これは当初の想定よりも多くの保守運用の負担やコスト増加などが影響しているようですが、企業としては今の市場に適応していくために変化を行わないといけませんので、ここに課題がありそうです。

そんな中で、ERPのリプレイスを検討している企業も多く、検討中の割合が約3割あります。特に、従業員数5001人以上の企業が一番多く32.4%ありました。ちなみに、リプレイス検討先のERPはオンプレミスが一番少なく、一番多い割合のハイブリッドクラウドで25%、次いでパブリッククラウドが20.8%、プライベートクラウドが‘16.7%、SaaSが16.7%でした。ERPがクラウド型トレンドであることは変わらないようです。

もう1つ、リプレイス先のERP選定で重視する点の結果を見ると、「わからない」という回答が44.5%ありますが、「標準機能の充実」で22.0%、「コストが低い」で17.9%、「経営情報の可視化」で14.5%、「業務プロセスの標準化」で14.5%となっています。

ビジネス状況に応じて企業側のニーズは変化していくものですが、あまりミスマッチが発生しないようなプロセスやERP選定が企業側にも求められている状況です。

(※1)https://kn.itmedia.co.jp/kn/articles/2505/15/news007.html

2025年の崖を乗り越えるためのERP

もう2025年になってしまいましたが、2018年に経済産業省が発表したもので、「2025年の崖」があります。これは、日本企業が抱える既存のITシステム(いわゆるレガシーシステム)の老朽化やDX化の遅れによる経済的損失を示す言葉で、2025年以降には年間12兆円の経済損失の可能性が指摘されていました。

これを乗り越えるために、今と将来を見据えたERPシステムの導入と活用を企業は進めています。更に、2027年問題というのもでてきており、ここへの対応も該当する企業にとってはカウントダウンとなっています。2027年問題は、SAP社ERPの保守期間が2027年までのため、対応をどうするかが問題になっています。

そこで、新しいS/4HANAへの移行や他のERPへの移行が進んでくる時期でもあります。

このコラムを掲載している双日テックイノベーションはIT技術で企業の課題を解消していく「専門家」です。特にGRANDITやクラウドERPをご検討の商社やIT系の企業の皆様で、業務や基幹システムに関しての課題や興味がある方には、以下のページをご覧いただきたいです。

純国産ERPパッケージ「GRANDIT」は、2004年に登場し1,400社以上の企業で導入がされています。また、オールインワンERPとして、ERP、EC、BI、企業グループや取引先の連携、グローバル対応など様々な機能が集まっているERPです。

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