商社ERPトレンド紹介 第10回「総合商社でも難しい「商社のDX」を実行していくためのポイントとは?」

こんにちは、穂苅智哉と申します。

デジタルトランスフォーメーション(DX)は、あらゆる業界で重要な課題となっています。しかし、特に総合商社にとっては、DXの推進が一筋縄ではいかない現状があります。この記事では、商社がDXを実行するために直面する課題と、その解決策について探ります。

商社のDXが難しい理由

まずは、なぜ商社にとってDXが難しいのか、についてです。いくつかの理由がありますが3つにまとめて説明します。

1つ目は、ビジネスモデルが複雑であることです。商社は多岐にわたる業務を扱うため、データも膨大にあります。そのため、システムの統合が困難です。異なる業務プロセスや取引パートナーとの連携が求められる中で、既存のレガシーシステムが障壁にもなっています。

2つ目は、既存の強力な組織文化です。従来の成功体験にこだわり、新しい技術導入に対する抵抗が強い場合があります。特に、経営層がDXの必要性を理解していないと、全社的な推進が難しくなる傾向にあります。

3つ目は、デジタル人材の不足です。商社の中でもDXを推進するためのスキルセットを持った人材が不足しています。人材は外部から採用するか、自社で育てるかになりますが既存の社員に対してデジタル教育を行う際には時間もかかりますし費用もある程度かかることが課題となっています。

このように商社がDXを行い、さらなる業務の効率化を推進していくためには大きな課題が多いのです。

商社のDXを実行するためのポイント

そこで、どのように商社のDXを実現していくべきかというと、3つのポイントで説明します。

1つ目は、経営層の理解とリーダーシップです。DX推進には経営層の理解とリーダーシップが不可欠です。経営トップが積極的に関与し、DXのビジョンを明確に示すことで、全社的な取り組みが進みやすくなります。また、意思決定に関しても迅速になり、経営層側としても望ましいDXの体制に会社を進めることができます。

2つ目は、段階的なDX化です。業務全体を把握して改善をすることはとても重要ですが、全てを一度に変革するのはとても大変です。そこで、段階的にDXを進めることが重要です。まずは、小規模なプロジェクトから始め、成功事例を積み重ねることで、組織全体の賛同を得ながら進めていくのが進めやすいと思います。

3つ目は、DX人材の教育です。DX推進には、従全全体のスキルアップが欠かせません。ここも経営層や管理者が音頭音頭をとって、定期的なトレーニングプログラムを実施し、デジタルリテラシーを高めることで、組織全体のDX推進力が強化されます。

これらによって、商社のDXに近づく事ができますが商社で必要な業務を一元的に管理するためのシステムはERPシステムと呼ばれているものです。ERPシステムは商社の様々な業務を1つにまとめるもので、会計、在庫管理、営業管理、調達管理、製造計画などあらゆる業務を1つのERPシステムでまとめて管理することで、企業内の見通しを良くし、業務の効率化にも寄与できるものです。

最後に

今回は、商社のDXを推進するための課題とポイントについて取り上げていきました。

商社にとってDXは必須の課題でありながら、数多くの困難を伴います。しかし、今回取り上げたポイントを踏まえることで、その実現は可能です。商社のDXを成功させることで、商社は競争力を維持し、新たなビジネスチャンスを掴むことができるはずです。

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