企業の調達部門において「プロキュアメント」という言葉が出てきています。今回はこのプロキュアメントとその電子版のe-プロキュアメントについて解説していきます。
プロキュアメントとは
まずは、プロキュアメントからです。プロキュアメントは英単語でProcurementです。この意味はCambridge Dictionaryによるとこのように定義されています。
the process by which an organization buys the products or services it needs from other organizations
つまり、プロキュアメント = 調達 という意味となります。
このプロキュアメントについては多くの業界で重要となっています。一番わかりやすいのは製造業です。製造業の場合、材料や資材を調達し、それを商品にして流通させるような流れになりますのでプロキュアメントは必須といえます。その他にも、小売、建設、医療など多くの業界で重要なポジションとなっています。
ビジネスでは「どれだけ望ましい商品を安く仕入れ、高く売ることができるか」が利益に直接影響してきますので、プロキュアメントがしっかりしている企業は経営体質がしっかりしているという評価もできます。主なプロキュアメントの動きとしては、まずどこから仕入れるのかを選定するところから始まるため調査や交渉が入ります。そして、社内の関係部署との連携をし、現場へ仕入れ資材を供給します。問題なく仕入れ業者から資材が来ているのかを管理し、評価する必要もあります。
プロキュアメントが分かったところで、今回のテーマであるe-プロキュアメントという言葉の解説に進みます。
e-プロキュアメントとは
e-プロキュアメントとは、BtoB事業におけるインターネットを利用した製品や資材の調達を行うためのアプリケーションのことを指します。このモデルの場合は、サプライヤー(売り手)とバイヤー(買い手)と取引所(仲介)の3者で構成されます。その間で、発注、見積もり、請求をインターネットで実施します。発注業務をとってみても、承認、商品や個数の選択、価格決定、納期決定などがありますがここも全てe-プロキュアメントの範囲です。
e-プロキュアメントにより、調達に関わる作業の時間が大幅に短縮されます。そのため、調達コストを下げ、いつどこからでも調達業務を実施することができるようになります。具体的には、製造業における資材調達や工事の入札、業務用機器や備品の注文などで使われています。
更に、インターネットを使うことで進捗や時間管理も実現ができるため、調達や入札の申請締め切り時刻や調達のための情報管理なども可能なため、公平公正な調達ができる手段として期待されています。
このように、e-プロキュアメントはこれからのあらゆる業界の調達における重要用語になってきますので、今回解説しました。
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〜以下、プロフィール〜
南波真之(なんばさねゆき)
新卒でWordPressのトップ企業に入社し営業、マーケティング、ディレクションを経験、その後SaaSサービスを開発、提供する会社にてパートナーセールスを行いながらWeb、営業、マーケティング、SaaSなどの情報発信を続けている。