こんにちは、穂苅智哉と申します。
製造業において「いつ、どの材料を、どれだけ用意するべきか」を正確に判断することは、コスト削減・納期遵守・在庫最適化のために欠かせません。この複雑な判断を支えるのが「MRP(Material Requirement Planning/資材所要量計画)」です。
MRPは製造計画の根幹を成すシステムですが、近年ではより会社全体の業務を効率的に、統合的に管理する目的で、ERP(Enterprise Resource Planning)の利用が一般的になってきています。
今回は、MRPとERPについて紹介します。
MRPとERP
MRPは、製造現場を支える「効率化」を進めるシステムで、在庫の最適化や生産計画の効率化を主な役割としています。MRPは1960年代の製造業の大きな課題であった、在庫管理や生産計画の難しさを解消するために誕生しました。システム化をすることによって、「いつ・どのくらいの資材が必要か」がわかるようになり生産プロセスや計画が最適化されていくことになります。
そこから、グローバル化の時代に入り、1980年代にはMRP2が登場しています。MRP2は、生産計画と財務計画が統合したもので、企業全体の経営効率が大幅に向上しました。
そしてERPですが、これは会社の業務全体を統合的に管理するためのシステムで、主に経営戦略や部門間連携のためにデータをしっかり取得して管理することが目的です。
MRPは生産管理や在庫管理に特化し、生産効率化を目的とした製造業に特化したシステムになりますのでここが大きな違いです。また、MRPのほうが特定部門に特化したシステムとなるため、コストを比較すると低コストになることも特徴です。
結局のところ、統合的なのか、製造業に特化しているのかがポイントですね。
システムや業務プロセスの改善は、目的によって何を選択するのが良いのかは変わりますが、会社は大きな組織ですので、全体がわからないと部分的なところの判断もぶれてしまうことがあります。そのため、今回紹介しているような課題を解消するツールを選定する場合には、ERPシステムについても情報を集めておくことをおすすめします。
このコラムを掲載している双日テックイノベーションはIT技術で企業の課題を解消していく「専門家」です。特にGRANDITやクラウドERPをご検討の商社やIT系の企業の皆様で、業務や基幹システムに関しての課題や興味がある方には、以下のページをご覧いただきたいです。
純国産ERPパッケージ「GRANDIT」は、2004年に登場し1,400社以上の企業で導入がされています。また、オールインワンERPとして、ERP、EC、BI、企業グループや取引先の連携、グローバル対応など様々な機能が集まっているERPです。
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