商社ERPトレンド紹介 第28回「ものづくり企業などで特に重要なMPS」

こんにちは、穂苅智哉と申します。

現代のビジネスは、本当に先を見越すのが難しい状況です。それはグローバル化、需要の多様化、テクノロジーの急激な発達などが一因ですが、いわゆるVUCAの時代だからです。Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字を取った言葉で、2016年の世界経済フォーラム(ダボス会議)をきっかけに広がりました。

そこから10年弱が経過し、VUCAの時代はいよいよ本格的になってきていると感じています。

今回は、そんな時代に大事なMPSという考え方を紹介します。

MPSとはなにか?

MPSは、Master Production Scheduleの略で、「基準日程生産計画」と日本語で訳されます。VUCA時代には、なかなか適切な生産計画を立てることが難しくなってきています。無理に計画を立てて実行すると、在庫不足や過剰在庫によるロスを生んでしまうので慎重に対応する必要があります。

そこでMPSなのですが、製品がいつまでにどれくらい必要なのかを決める生産計画のことです。計画した需要量と手元の引当可能な在庫や安全在庫量から、計画上での必要生産性を決めていきます。

MPSによって、生産の付加を均して効率的な生産を実現する事ができます。MPSに必要な要素としては、品目ごとの生産能力、需要予測、在庫数、受注残、確定している生産数などを使っていきます。

MPSと同じく重要なものがMRPです。こちらは、資材所要量計画と呼ばれているものでMPSをベースにして立案されます。MRPでは製品製造に必要な部品・材料の調査計画です。見ている部分が異なるのですが、これらを基準に無駄のない計画を立てていくことが求められている時代です。

MPSのためにはERPが必要

MPSを実現するためには、ERP(企業資源計画)のシステムを使うのが良いです。ERPは企業の基幹業務の統合システムですので、生産や購買、物流、販売などの各プロセスの情報を一元管理することで業務の効率化はもちろん、企業の資産として経営に活用していくことまでを目指しています。

全体最適の観点からも生産計画のためにERPでの情報管理を基準に考えてみるのもいいでしょう。

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