こんにちは、穂苅智哉と申します。
サプライチェーンマネジメント(Supply Chain Management, SCM)は多くのビジネスにおいて重要な観点です。サプライチェーンは、商品の原材料の調達から、加工、製造、流通、小売、などを経て消費者に渡るまでの一連のプロセスのことです。サプライチェーンマネジメントは、主にサプライチェーンにおける「モノ」の流れを管理し、全体最適を目指すことになります。
更に、このサプライチェーンに登場するのは当然1社(自社)だけではありません。様々な企業がサプライチェーンの中に登場しており、それらを全体最適することが大事ということになります。
今回は、そんなサプライチェーンから出た概念の1つである「S&OP」について説明します。
S&OPとは?
S&OPは、Sales and Operations Planningの略です。日本語にすると「販売・オペレーション計画」のような感じになります。主に販売・生産・調達までの一連の意思決定を早め、サプライチェーン全体の最適化を行う手法を指します。
サプライチェーンとの違いとしては、サプライチェーンの場合は主に「モノ」が管理されていくのに対して、S&OPは主に「金額」を軸に管理することです。
それでは、なぜS&OPが注目されているのでしょうか。
S&OPを徹底させることによって、納期の遵守や在庫の適正化が進み、コスト圧縮や利益増加を目指すことができるため注目されています。
特にサプライチェーンが明確な製造業や流通業を見てみると、もともと販売実績や将来の売上予測を元に、販売拡大や在庫削減を行っていましたので、「モノ」の数をマネジメントしていました。
そこからグローバル化や消費者ニーズの多様化を受けて、販売予測を立てるのが非常に困難になってきます。ここに対応するために、従来の数の管理から「金額・利益」の管理に切り替わっていくようになりました。
S&OPを実現するためには以下の5つのポイントを実施していきます。
- 事業目標達成のためのシナリオを作成する
- グローバルに統合された、社内のデータが可視化されているIT環境の用意
- シナリオと実行計画の整合性がとれた評価指標
- 意思決定を迅速に行うための基準作り
- 定期的な評価と見直し
それぞれのポイントは簡単なものではないですが、企業成長を行うためには避けて通れない道でもあります。
S&OPのための統合基盤ERP システム
ERPシステムは、企業の統合基幹システムのことを指します。会計、生産、物流、販売、人事などの企業の基幹となる業務を統合して可視化することで、情報を十分に活用できるようになります。
しかし、今回のS&OPにもありましたが、体系的に企業の基幹システムとして機能していくためには、全体最適をすることが重要です。そこで、今の業務やシステムを洗い出し、可視化した上で最適なERPシステムを選択する必要があります。
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