こんにちは、穂苅智哉と申します。
企業内部の情報やシステムは未だにバラバラに使われていることが多くあります。そこで、ERPシステムといった企業の業務を一元化するためのシステムが使われるようになってきています。統合データベースの中に会計管理、販売管理、在庫管理、生産管理、人事給与管理といった様々な情報をまとめ、システムで分断されずに企業全体の状態を把握し、経営判断にも活用していけるという仕組みです。
今回は、様々なデータを蓄積し、活用するための新しいトレンドである『データレイクハウス』について取り上げます。
データレイクハウスとは?(データウェアハウスとデータレイクとの違い)
データレイクハウスは、データウェアハウスとデータレイクの優れたところを取り入れた新しいデータ管理システムと言われています。データウェアハウスと近いデータ構造とデータ管理機能をデータレイクに使用される低コストのストレージに直接実装しているもので、構造化データだけでなく、非構造化データも扱えるためAIや機械学習にも使うことができます。
それでは、データウェアハウスとデータレイクについても少し説明します。以前私が記事にしたことがありますのでその内容を踏襲していきます。
(参考:今月の用語解説「データレイク」)
データレイクは、すべての構造化データと非構造化データを一元的に保存できる情報の格納庫のことで、あらゆるデータをそのままの状態で格納しておける場所です。とりあえず格納しておける場所、というイメージですので管理方法をしっかり決めておかないと使えるかどうか分からないデータがとにかくたくさん入っている場所ということになってしまいます。
一方で、データウェアハウス(DWH)は、企業内のデータを保管しておくデータの倉庫で、データ分析をするためのデータを入れるという目的で使われます。そのため、構造化データという定義された構造のデータを管理し、それを分析に使っていくものです。例えば、「顧客」「商品」「取引先」のような形の整理をしたデータを分析に使っていくということです。
この2つのいいところを取る、つまりデータウェアハウスとデータレイクを1つのシステムにすることで、データを扱うチームが分析等のために複数のシステムにアクセスして情報を集める必要がなくなり、AIや機械学習などの新しいテクノロジーも使った、効果の高いデータ分析ができるようになります。
ERPシステムは、企業における様々なデータをまとめているため、これを他の情報と一緒にデータ分析をさせて、より効果の高い経営判断を行うというのは今後企業のデータ分析としては増えてくるのではないでしょうか。
最後に
双日テックイノベーションはIT技術で企業の課題を解消していく「専門家」です。特にGRANDITやクラウドERPをご検討の商社やIT系の企業の皆様で、業務や基幹システムに関しての課題や興味がある方には、以下のページをご覧いただきたいです。
純国産ERPパッケージ「GRANDIT」は、2004年に登場し1,400社以上の企業で導入がされています。また、オールインワンERPとして、ERP、EC、BI、企業グループや取引先の連携、グローバル対応など様々な機能が集まっているERPです。
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