こんにちは、穂苅智哉と申します。
データを活用した企業の業務効率化を行うことは、DXなどのキーワードの浸透でも分かるようにどの企業でも実施すべき事です。その中でも、適切なデータを十分に収集、解析することも非常に重要となります。
今回は、「プロセスマイニング」について取り上げます。
プロセスマイニングとその重要性とは?
「プロセスマイニング」は、業務プロセスを可視化・分析することで業務課題の解決に役立てるためのツールです。
業務改善を課題に抱えている企業の多くが、業務の課題が明確にならないためにどのような改善を行うべきかがわからないという問題を持っています。そうなると良くないのが、問題が明確になっていない中で、何かの業務改善システムを変更する、構築する、という考え方になることです。
これはどこかの段階で業務改善プロジェクトが破綻することになるでしょう。
ビジネスは複雑になってきていますので、何も対応をしないと業務プロセスはますます複雑化していくはずです。更に人材不足と言われている日本では、経営者としても良い人材を獲得することが困難になってきており、システムで対応できる部分についてはシステムを最大限活用していく必要があります。
それではどうやって業務改善を進めていくべきかというと、「業務プロセスの可視化」を考えることから始めます。プロセスマイニングでは、業務上のシステムから取得するイベントログ(システム内で発生した特定の動作や現象を記録するログ)や、OS、PCの操作ログなどを取得できるため、これらを使って業務改善が必要なポイントを可視化していきます。収集したログを数値化、グラフ化し、業務プロセスの傾向を見える化し、そこから分析をかけます。そして、業務効率化は1回で終わるものではないため、継続的にモニタリングをしながら自社業務の改善点を発見し対策をしていくということになります。
どんな課題/問題を解決するにもまず必要なのは、現状把握です。システムが入ると複雑性が増すため現状把握が難しくなるのですが、プロセスマイニングツールを使って業務プロセスを可視化して理解しやすくするところから始めると、良い対策が見つかるのではないでしょうか。
先ほど述べましたが、このプロセスマイニングツールは業務上のシステム(ERPやCRMなどを含む)から情報を取得して可視化ができるため、ERPとも相性がいいテクノロジーです。
業務プロセスの把握にはプロセスマイニング。ERPシステムなどとあわせてチェックしてみるとおすすめ
今回は、プロセスマイニングについて取り上げてきました。プロセスマイニングは、ERPなどの業務系システムと一緒に使うことで業務の可視化ができるものですが、この2つを使うことでERPで自社の業務システムを統合的に運用し、その上でプロセスマイニングツールで各業務プロセスの状況を洗い出してどこが非効率なのかを明確にできるということになります。
この記事を掲載している双日テックイノベーションはIT技術で企業の課題を解消していく「専門家」です。特にGRANDITやクラウドERPをご検討の商社やIT系の企業の皆様で、業務や基幹システムに関しての課題や興味がある方には、以下のページをご覧いただきたいです。
純国産ERPパッケージ「GRANDIT」は、2004年に登場し1,400社以上の企業で導入がされています。また、オールインワンERPとして、ERP、EC、BI、企業グループや取引先の連携、グローバル対応など様々な機能が集まっているERPです。
各ソリューションのページや事例紹介のページ、オンラインセミナーでは当社のノウハウや参考例を共有できます。
商社・卸売業向けGRANDIT構築サービス: https://erp-jirei.jp/grandit