クラウドERPのバックアップの基本とは

以前、BCPの業界団体の委員を経験していたこともあり、クラウドERPのことを考えると、どうしてもバックアップのことが気になってしまいます。

あくまで感覚的な話になってしまいますが、多くの企業ではオンプレミスのサーバは割とBCP対策やバックアップ対策がしっかりとしている企業が多いです。特にERPのような基幹システムの場合、最低でもD to D to Tのバックアップ体制をとっていることが多いと思います。ちなみにD to D to Tはディスクバックアップを2次バックアップまで行い、3次バックアップはテープバックアップで遠隔地倉庫保管にするようなイメージです。ERPで扱うデータはログデータを含めて長期保管が必要なのと、バックアップからの復旧の速さも必要なのと万が一の大震災のことを考えた遠隔地保管も必要なので、D to D to Tの形に落ち着いていると思います。

一方で、ERPは最近、クラウドERPの採用が増えています。すべてのERPがクラウドERPに置き換わるとは思いませんが、かなり普及が進むと思っています。このクラウドERPの場合、みなさん、バックアップを考えられていますでしょうか?

ネットで「クラウド 事故」「クラウド セキュリティ 事故」「クラウド データ消失」で検索すると、大きなものから小さなものまでデータの紛失の事例が出てきます。データ消失の場合は、契約していた条件に従って対応がされていきますが、無くなったデータは取り戻せません。そして、経験がある方はわかると思いますが、バックアップデータは100%元に戻るわけではありません。もちろん、ほぼ復旧しますが、マレに戻らないこともあるのも事実です。つまり、1次バックアップまで取っていて、それが1世代までしかバックアップを取っていないなんてことは、かなりリスクがあります。つなみに3世代とっていたとしても、日時バックアップの場合は、最悪、3日前までデータが戻ることになるので、目も当てられない状況になると思うのです。

クラウドERPのバックアップの基本

そこで、クラウドERPのバックアップの基本をお伝えします。

  1. オンプレミスERPと同様にD to D to Tの形で保管をする
  2. クラウドの場合サーバやデータの所在が分からない場合があるため、1次と2次のデータの所在をわかるようにして、かつ、50㎞程度以上離れた場所に保管する。
  3. 3次バックアップのテープバックアップは遠隔地の倉庫に保管をする

わかっている方には当たり前のことになりますが、クラウドERPのバックアップ自体がされていないケースや、同一クラウド内にバックアップを取っていて、災害時に意味をなさないこともあるため、このようにお伝えしました。

今回はデータのバックアップの話をいたしましたがERPは止めることができない場合も多く、2次の部分をホットスタンバイにするか、コールドスタンバイにするのかなど、復旧までの速さも考慮しなければならないケースもあると思います。それについてはヒアリングの上具体的な提案が必要になってくると思いますので、興味がある方は以下よりお問い合わせください。一度、情報交換の上、お話をさせていただければと思います。

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