OpenAIの普及により変動するクラウドシェア。最新データではAWSは横ばい、Azureは堅調だがAWSとの差は急激に縮まっていくと予想

こんにちは。吉政創成の吉政でございます。あくまで私見として表記のコラムをご紹介します。

ちなみに年に一回このコーナーでクラウドの市場シェアをご紹介しています。五年以上前に、今後はAWSの市場シェアがじわじわ落ち、Azureが伸び、2強時代になると予想した通りの結果になっています。

最新の市場データはITmediaのニュースに掲載されていますので、興味がある方はご覧ください。

引用元:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2302/14/news100.html

AWSのシェアは30%前半を推移しつつ、Azureは着々とシェアを伸ばしており、現在の状況はAWS33%に対してAzure21%になっています。その差が縮まる理由としては以下であると考えています。

・両社の販売店網の違い:AWSは販売店を絞って伸ばそうという戦略であり、Azureは広く深く支援をするスタイルということもあり、やはりAzureの販売店は強いという話になるのですが、長年のパートナーとの関係の深さもあると思っています。

・Azureに強いアプリケーションの豊富さ:AWS上で動かないアプリがあるというわけではないのですが、Windows Server上でのみ動くアプリも多く、Azureのほうがアプリが強いという印象です

・AWSとAzureの機能面の差が減少していくこと:どの分野でも市場が成熟していくとトップ層の機能や性能の差はなくなっていきます。つまりAWSのアドバンテージは減少していくと考えています。

ここまでが今までもこのコラムのコーナーで解説してきたことです。今回は、皆様ご存じのOpenAIの件です。Azure OpenAI Serviceが提供され始めました。

AIの衝撃はChatGPTなどでかなりのインパクトを感じている人も多いのではないでしょうか?この分野の進化と普及は速く、様々なバイアスがかかって尋常でない速度で普及していきます。

そして、少々乱暴な言い方になりますが、世の中のほぼすべてのアプリケーションにはAIが組み込まれていきます。組み込まれたAIはAI同士連携し、さらなる付加価値を提供し、品質も向上していくはずです。このプラットフォームを提供していくのが、Azure OpenAI Serviceになる可能性が高く、AWSとAzureの差は一気に縮まっていく可能性が高いと考えています。サラリーマン時代、マイクロソフトOSと20年近く戦ってきた身としてはさすがマイクロソフトという感じもします。今後の展開にもご注目ください。

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