みなさんは、コンテンツを理解しハイパーオートメーションを実現するために、ロボットによる業務自動化(RPA)や機械学習といったインテリジェントな自動化ツールへの投資を増やしたいと考えていますか? 実は、多くの方がそう考えています。ハイパーオートメーションは2020年の戦略的テクノロジートレンドの上位に入り、より高レベルな自動化の実現を目指している組織はすぐにこれに夢中になりました。ハイパーオートメーションは業務を遂行するための機械学習や自動化ソフトウェアだけでなく、発見、分析、設計、自動化、測定、監視、再評価など、自動化につながるすべてのステップを包括しています。
アドホックなプロジェクトにRPAを使用し、プロセスのエコシステム全体を包括的に見ていないとき、多くの組織が見落としてしまうのが、このようにプロセスの発見と理解に重点を置くことなのです。さらに、RPAプラットフォームにはルーチン作業を自動化するという簡単な仕事がありますが、このハイパーオートメーションの時代では、顧客はそれ以上のものを求めています。
プロセスに関する見識や、プロセスマイニングおよびRPAツールを使用した経験について、グローバル企業を対象にABBYYが委託した新しい「State of Process Mining and Robotic Process Automation」調査で、プロセス優先のアプローチを取らなかった場合の影響が明らかになりました。
米国、英国、フランス、ドイツのシニアディシジョンメーカー400名から得られた最大の収穫は、大多数の人がRPAの成功にはプロセスの洞察が不可欠であると考えていることです。新型コロナウイルスのパンデミックが発生した際に、世界中の組織がコンティンジェンシープラン(不測の事態に対処する計画)や事業継続計画(BCP)に重点を置くようになったため、ビジネスプロセスの効率性と理解がこれまで以上に重要になりました。以前はプロセスの流れをどのように理解していたかというと、遠隔地に分散している各々の従業員が慌てた状態でタスクを実行し仕事を完了させようとしていたため、完全に混乱していたのです。これは、ビジネスリーダーに効果的なプロセスを導入することの重要性を示し、どのプロセスが想定通りに行われておらず、どのプロセスが自動化に適しているのかを明らかにしました。
幸いなことに、この調査では、プロセスマイニングツールの重要性を理解している組織が増えていることが明らかになりました。米国の回答者の多くはプロセスマイニングプラットフォームを導入中、あるいは導入の検討中と答えており、31%はすでにこれらのツールを利用中です。
さらに、米国のディシジョンメーカーは、プロセスの理解に関連する重要な成功要因と失敗要因を特定しました。RPA導入に先立ってプロセスを理解していればいるほど、プロジェクトの成功率は高くなったのです。
プロセスマイニングツールとRPAに関する企業の認識、使用方法、計画について詳しくは、「State of Process Mining and Robotic Process Automation 2020」レポートをダウンロードしてください。世界の平均値がご覧いただけます。米国固有の数値はこちらのプレスリリースから、英国のデータはこちらからご覧いただけます。
参考ブログ
本コラムはこちらのブログを参考に執筆者の見解でまとめたものです。Abby社の公式見解ではありませんのでご注意ください。