こんにちは-。野田貴子です。今回から連載を始めました、このコラムはRPAに関する海外動向で面白そうなコラムを意訳してお届けします。興味がある方はご覧ください。今回もRPAで知られるABBYYのお話です。
世界中の民間組織や政府機関が徐々にペーパーレス化するにつれて、キャプチャ技術や認識技術はあらゆる場所に行き渡り、随所で耳にするようになりました。この進歩の始まりは光学式文字認識(OCR)というスキャンした画像のテキストをデジタル化する技術で、テキストデータの保管や検索、索引付け、読み出しをするために使われます。今日のデジタル変換はアナログをデジタル化することだけではなく、紙ベースで行う作業そのものを変換することも意味しています。これは、顧客と協力してまったく新しい種類のサービスを提供するという、新しいビジネスアプローチとして発展してきました。
当初はWordでした
物理的な文書をデジタル化すると、そのコンテンツはより多く閲覧され、重要な情報を社内外で保存や保護、あるいは共有できるようになります。紙ベースのコンテンツをデジタルに変換することのもう1つの重要な利点は、情報を検索できるようになることです。昔のフラットベッドスキャナや携帯電話のカメラ、あるいはFlexiCaptureのような最新式の技術のどれを使用してデジタル化を行うのかにかかわらず、これらの技術の最終的な目標は、組織が必要な場所とタイミングで関連コンテンツをユーザーに配信できるようになることです。IDCのデータによると、知的労働者は1日に約2.5時間、つまり勤務時間の約30%を費やして情報を検索しています。
一般にこれらの技術はドキュメントに関連する時間のかかるタスクを多数解決し、さまざまなデータソースを処理するのに役立ちます。企業幹部は、情報への適切なアクセスが意思決定を改善させるための基礎であり、時間とフラストレーションを減少させ、企業内での作業の重複を減らすことにつながると考えています。彼らはより多くの顧客を引き付け、収益を上げ、コストを削減するためにこれらの技術の助けを借りて、競合他社に対するアドバンテージを得ることができます。
デジタル変革の過程で覚えておくべきこと
- 乗り気でない従業員もいる: 大企業の安定した職場環境で長く過ごしてきた従業員にとって、デジタル化による混乱は脅威とも捉えられています。ビジネスプロセスが確立している大企業では、絶え間ない変化に対応する心構えができている従業員は多くなく、非常に厳しい道になります。変化を受け入れてもらえるように説得しなくてはならない従業員が何千人もいる場合はさらに複雑になります。
- 大企業では意思決定が遅い: 混乱の中進んで行くことは大企業では特に困難です。管理体制が多層化しているため、承認ステップがより多く、応答時間がよりかかります。このような構造の管理体制でビジネスプロセスを変更すると伝言ゲーム現象を避けられず、デジタル変換の過程に悪影響を及ぼします。
- デジタル変換は単発のイベントではなく長期的なプロセスである: 単に新しいITシステムを実装するだけでは不十分です。ビジネスをデジタル的に変革しようと決心したら、継続的な改善の戦略を準備しなくてはなりません。既存の顧客を魅了し、新しい顧客を獲得するためにどのようなツールやプロセス、プラットフォーム、アプローチを採用できるかを学ぶ必要があります。
技術が進歩するにつれて、これまで実現できなかった新しいレベルの文書の取り込みを可能にする新しいアプリケーションが開発されています。高速情報処理のニーズはFlexiCaptureのような知的文字認識(ICR)ソリューションの開発をもたらしました。ビッグデータによってロボットプロセス自動化(RPA)やコンテンツインテリジェンス(CI)などのAIを活用したソリューションのニーズが生まれました。これらの技術は必ずしも私たちの職場から完全に紙媒体を無くすわけではありませんが、多くの平凡でありふれたルーチン作業を永遠に取り除くことは約束してくれます。
本コラムは「http://blog.abbyy.com/the-end-of-routine-tasks/」を独自の見解で意訳したものであり、原作者の意図を完全に表したものではありません。予めご了承ください。
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このコラムを連載いただいている日商エレクトロニクスでは先駆者としてRPAの自社導入にも取り組んでおり、経営企画部、財務経理部、人事総務部の3部門でRPAをGRANDITE連携で導入し、ROI 590%と770万円のリターンを実現しています。そして成功事例の分析資料も以下のセミナーレポート内で公開しています。興味がある方は是非ダウンロードください。こちらにはガイドライン的なものも書かれています。
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